セラピストコラム 2012.10 Baby Massage Workshop




シンシア・ガーデンでは、8月より、チャイルドセラピストの 蛯原英里さんとのコラボレーションにより、ベビーマッサージ、プレママワークショップがスタートしました。
蛯原英里さんは、チャイルドボディーセラピストとして、お母さんとお子さんが触れ合いを通じて絆を深めた“幸せな日々”を過ごせるように。そして、もっと女性がHAPPYになれるように。そのお手伝いをすることを目的に活動されています。



ベビーマッサージは古来より、世界中で親から子へと子守唄のように受け継がれてきた家庭習慣。赤ちゃんは抱っこされ、沢山の頬ずりを受けて、優しく触れられながら育ちました。
日本でのベビーマッサージの原点は、江戸時代に遡ります。当時「小児按摩(しょうにあんま)」と呼ばれる子供を専門とする治療院があったそうです。この「小児按摩」が日本でのベビーマッサージのはじまりといわれています。
ところが、19世紀末頃に起きた産業革命により、経済や技術が著しく成長し、女性の労働力が求められる様になっていきました。そこで、育児の合理化を計る為、
・必要な時以外赤ちゃんに触れない、泣いても抱き上げない(抱きグセをつけない)
・子ども部屋のベビーベッドに寝かせる
・両親は子どもに感情をもって接するべきでなく、機械的に扱うべき
・母乳よりミルクを与える
・ミルクは一定の時間でしか与えない
といった独立心と自立心を早く育てようという、「抱かない育児法」が主流となりました。
女性の社会進出のため、親子のスキンシップよりも少しでも母親の体の負担をなくそうという傾向にあったため、このように言われるようになったそうです。そして、この様な育児の考えが主流となって「小児按摩」は衰退していきました。

そんな中、アフリカの一部の地域では、家族に赤ちゃんが生まれると、オイルを使ってマッサージをする風習を続け、古くからの育児法が受け継がれていきました。
そしてアジアやアフリカなどの、赤ちゃんを抱っこして育てる昔ながらの育児法で育った子供たちを調査したところ、体の成長が早い、精神面が安定している、高い知能を持つことがわかりました。
子供にとってスキンシップはもっとも大切であり、 抱くことで子供は安心感を得て、情緒が安定する。現代科学はベビーマッサージの効果を再認識し始め、従来の育児法の見直しが図られるようになっていったのです。
日本でも、ベビーマッサージを指導する産院が増えてきています。



ベビーマッサージは、パパとママと赤ちゃんのスキンシップ。赤ちゃんは、このスキンシップでよりリラックスでき、よく眠るようになったり、ミルクの飲みもよくなったり、そして何より、たっぷりの愛情を感じるようになります。
結果、親子の絆がより深いものとなっていき、ママ自身も子育てがより楽しいものになっていきます。
ベビーマッサージは発育をもサポートするだけではなく、赤ちゃんが癒され、マッサージを行うママ自身にもゆとりと自信を与えてくれます。
シンシア・ガーデンでは、少人数でこのベビーマッサージのワークショップを開催。赤ちゃんへのベビーマッサージの後にはお茶をしながら質問タイム。そして最後には、ママへのリフレクソロジーという、赤ちゃんとママがリラックスできる内容になっています。
NICU(新生児集中治療室)での看護師経験をもつ蛯原英里さんの視点で、「ママ自身もこころからキレイに、ハッピーに」をお手伝いします。
そして、シンシア・ガーデンでは、プレママ向けのワークショップも開催中。
マタニティーライフを送っているプレママ。赤ちゃんが生まれる前からベビーマッサージを知っておくと、生まれてすぐに実践できます。また、どうやって抱っこしたらいいのか、どう触れたらいいのかなどなど、そんな不安も一緒に解消しましょう。
先日行われた、第1回のベビーマッサージ講習では、赤ちゃんもママもとっても素敵な笑顔を見せてくれ、その温かい空気がシンシア・ガーデン全体を包み込んでいました。
一人でも多くのママと赤ちゃんと、この素敵な時間を共有できますように・・・。
