第2回 野菜親善大使になりたい パティスリーボタジエオーナーパティシエ 柿沢安耶さん

第2回 パティスリーポタジエオーナーパティシエ 柿沢安耶さん 野菜親善大使になりたい
野菜を楽しむ

作る側も食べる側も楽しむというのが続けるための秘訣だと思います。
もともとフランス料理にあこがれていて、勉強したのですが、こってりとしたフランス料理を食べると、体調が悪くなり、自分の身体に合わなかったんです。
子どもの頃、身体がすごく弱かったのですが、野菜を食べていると体調が良くなっていくのを子どもながらに感じて、食べるものが自分の身体を作るっていう実感がありました。
自分がお店をやる時に、お客様の身体が元気になる料理を出すお店がやりたいなって思うようになりました。
その時に、マクロビオティックに出会ったのですが、ただ、学んでいたマクロビオティックはとてもストイックな世界でしたので、それを人に伝えていく難しさを感じました。

そんな時、身土不二というマクロビオティックの考え方に沿って、その土地のもの、日本人が昔から食べてきたものを食べようという食事法を実践し、鳥や牛の餌にまで気を配って育てている農家さんの卵や乳製品であればそんなに悪いものではないのではとの判断で、緩く長く続けようと思いました。

私は、肉や魚は食べないですが、乳製品や卵は摂ります。昔は乳製品や卵も食べなかったですが、緩く長く続けるために、”ゆるベジ”になりました。


野菜スイーツとの出会い

26歳のころ、最初に栃木でレストラン『オーガニックベジカフェ・イヌイ』を始めました。
そこで有機農家さんの畑を訪ねて、土が暖かくて、野菜がきれいでかわいい姿が素晴らしいなと思いました。
栃木のベジファームさん、益子グリーンエコファーム(益子GEF)さんなどはそのころからのお付き合いです。

ケーキを作ることは、人を幸せにするのですごく好きでした。ヘルシーとは対極のイメージがあるケーキも野菜で作れば、栄養がたっぷりで、着色料を使わなくてもキレイな色のケーキが出来ます。自分でも食べたいし、あったら嬉しいなと思い、「パティスリー ポタジエ」が始まりました。



「グリーンショート・トマト」というのはレストランの頃に一番最初に考えたスイーツで今でも定番です。
小松菜をペースト状にしたものをスポンジに使用していますが、お菓子にはないようなきれいな緑色が出て、臭みもなく、お客様もびっくりして、楽しんで食べていただきました。
「まるごとにんじんパイ」は間引きにんじんを使っているのですが、見た目はソーセージパイのように見える。小さいにんじんがカワイイんですよね。見た目と食べた時の驚きみたいなのが好きなんです。

野菜へのきっかけづくり

野菜へのきっかけをつくってあげることが大事だと思います。 食に興味がない人も、スイーツだとハードルが下がって、食に関心を持ってもらえることがあります。
野菜を使ってお菓子を作るってなると、子どももとても喜んでくれる。また、農産地ツアーで畑の野菜の生きている姿、暖かい野菜に触れることによって、獲れたてのおいしさに気づき、少しくらい苦くても野菜を食べるようになったりします。虫が好きになったりもするようですよ。
小さいころに畑に触れて作る人を感じることが大事だと思います。
そのように、農家さんと食べる方との繋ぐ役割になれればと思います。
農家さんの人口も減っているという中で、消費を上げることで農業が成り立っていくという支えあいの関係を持っていくのが大事だと思います。
その関係を持たなくちゃならないし、その間に立つことができればと思います。




次のページでは、シンシアガーデンとのコラボ商品をご紹介します。「五行茶と有機野菜のマドレーヌ」は2010年10月発売で1年、次なる商品とは・・・





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