セラピストコラム 2011.10 すみれ色




小さくて可憐な花、スミレ。
はるか遠い昔から日本人に慣れ親しまれてきました。
春先に花を咲かせますが、品種によっては真冬でも花を咲かせるそう。
別名、バイオレットやライラックとも呼ばれ
シェイクスピアの「夏の夜の夢」では、“恋の媚薬”として登場します。
スミレの花びらを搾り、そのしずくを眠っている好きな人のまぶたにそっとたらす・・・。
目が覚めた時、一番最初に目にした人に恋をするというとってもロマンチックなもの。

こんな素敵な媚薬なら、ぜひ使ってみたいですね。 かつてギリシャでは、その香りが頭痛やめまいを予防することから、花を身に付けることがあったり、西洋でも特別の花とされていたようです。


ところで、和名のスミレは大工さんの「墨入れ」から由来していて、花の形が、「墨入れ」に似ていたことから、「墨入れ」→「スミレ」になったという説もありますが、万葉集にはすでに、「須美礼」として歌われていたので、墨入れが出来た江戸時代ではなく、奈良時代より前に「スミレ」と名づけられたのかもという説も。
ビタミンCやフラボノイドを含むスミレ。
立派な薬草でもあり、日陰干しにして煎じ薬として解毒作用があったり、花びらをシロップ漬けにして、お湯で薄めてお茶にして飲めば、喉の痛みや、気管支炎に効果的。
ただし、種子や根茎には毒があるので注意が必要です。

500種類以上存在する「スミレ」ですが、香料として使用されるのは「ニオイスミレ」。
天然のものは大変貴重で、微量でも強い香りを放ちます。
赤毛のアンが憧れた、すみれ色の瞳。
深い紫色というより、すみれ色という表現。
日本語独特のとっても素敵な言葉の響きですね。
春の訪れとともに、咲き始める「スミレ」
花言葉は、”小さな幸せ”
自生するスミレは、山から、平地まで、都会ではコンクリート割れ目にまで顔を出します。
小さくて可憐な姿なのに、とっても強いのです。
少し足をとめて、見渡してみると、
私たちの日常にも、小さな幸せがあちこちから顔を出しているかもしれません。
小さな幸せに気がついた時、すみれ色の毎日になるのではないでしょうか。

世界で活躍する日本人デザイナー KEITA MARUYAMAとのコラボレーション第二弾です。
どこか懐かしさを感じるパッケージと、暖かみのあるすみれ&ラベンダーの香り。
今回、リンレンヘアケアセットには保湿成分として“すみれエキス”が配合されています。


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